雑記

140字じゃ書ききれないこと。 (@tkkr_g)

カゲロウプロジェクト感想1

(メカクシティデイズ・漫画2・小説1)

人(日本人だけかもしれないが)は物語そのものを読んでるんじゃなく、断片を繋げて物語として消化してると言っていいと思う。最近アニメ漫画文化が勢いづいてるのはその断片の隙間を埋めること(所謂解釈や妄想、同人二次創作文化)がただ物語を消費するより人にとって楽しいからっていうのがあるのかも。作り手の意識としても一方的に作品を示すのではなく、受け手と一緒に作っていくスタンスは増えたのだと思う(昔は知らんが)。
受け手にとって物語は読むだけじゃなくて造り上げるものになってきてるっていうのを実感します。

キャラクター一人一人の物語と物語について。「ONEPIECE」なんかが始まりだと思うけど、登場キャラクターそれぞれにきちんと物語があってそれを描いている。「ONEPIECE」はそれによって主人公の物語を厚く描いているけど、「カゲプロ」においては主人公を複数立てその物語の交錯で物語を描いている。これは主人公選択式ゲーム(ポケモンとか?)の影響?それによって色んな受け手が感情移入できるようになってる。

文体としては、情景描写が少なくて感情表現は文字で描いてる。簡潔でわかりやすい文章でした。ツイッターの影響もあるだろうし、中高生向けだからか改行もおおくスッキリしてた。まあライトノベルという分野が元々そうなのかもしれないけれど。情景描写が少ないからディテールは任されてるような感じ。モデルの街がある訳でもなく。