雑記

140字じゃ書ききれないこと。 (@tkkr_g)

声優とはなにか、メディアミックスと聞き手と語り手についての覚書

声優さんたちはライブMCでなんであんなに素敵な言葉を言えるのだろうとずっと考えています。

 

 

もちろんそれだけ紳士に向き合っているということもあるけど、それ以上に声優さんのコンテンツの中の立ち位置ってもはや「キャラに声を当てて演技をする人」だけではなくて、キャラを身体で表し(=登場人物)ながら、作品を解釈して引用して現在のキャラに消化させる主体(=キャラの物語の語り手)でもあるわけですよね。俳優さんは同一化がお仕事だけれども、声優はむしろ普段は自身の身体で表現しない分客観視していて(実際にキャラを客観的に見ながらお芝居をしている)「語り手」にウエイトが置かれる。

だからライブではもちろんキャラ=声優さんなんだけれども、彼らの解釈として紡がれたコンテンツ本編とは別のそれぞれの物語があり(「トキヤは孤独だったけど〜」とか、それは本編で語られつつも編纂された別物の切り口であるわけで)、それを踏まえた上の発言があり、そこに語り手としての矜持があり、それを聞いてファンは納得したり、そこまで考えて「声優」さんがやってくれていることに感謝感激したり、元気をもらったりする。そしてそれは今やコンテンツ、物語本編が回収してしまうことだって多々ある。それが「メディアミックス」なんだと思います。

 

メディアが増えるということは、単に作り手もそれだけ増えるということで、色んな人の色んな解釈が入って作品ができるわけですが、特に舞台上というやり直しが聞かない場所でアドリブでブレないどころかよりコンテンツを強化するような言葉を発せる声優さんたちを本当に尊敬するし、ありがとうという気持ちでいっぱいになったGWでした。

(別にうたプリだけの話じゃなくてアイマスも入ってるよ!!!!)

 

そして、それが「ブレない」とか声優さんの言葉を更に解釈するファンもすごくて、Twitterのライブレポを見ることで改めて自分が拾えていなかったところを補えてファンもメディアのひとつだと実感しました。「語り手はかつて聞き手であった」、つまり「聞き手は語り手になれる」ということでしょうかね。ハッピーパルス纏って寝ます。