雑記

140字じゃ書ききれないこと。 (@tkkr_g)

【祝】東大入院

 実は東大病院に入院して手術をしてきました。大学院に入ったわけではないです(笑)。まあありがたくわりかし健康体で生きているためこの「入院」という非日常にツッコミどころが色々とあって、けっこう面白かったのでまとめて残しておこうと思いました。そのため、同じ病気の人が検索して読んで不安をどうこうとかよりも、個人的な感想みたいな面が強いです。まあでもこれ読んだら安心する気はする、不謹慎でも悩むよりいいじゃん。



1.経緯

 子宮内膜症(チョコレート嚢腫)で、腹腔鏡下手術という手術をしました。現代病というか、妊娠できる女性は10%くらいの確率でなるそう。ガチャURより全然確率が高いので、まあそりゃなるわ仕方ないという印象。まあ薬で悪化しないようにする方法もあったのですが、爆発のリスクは変わらずあるので、「リスク負ったままオタ活ができるか!おそるおそる遠征に行くのも嫌だ!」と手術にしました。

 手術と入院のタイミングが悪く推しが出る弓アニメイベントや推しと行く奄美バスツアーに応募すらできなかったという別種の後悔はめちゃくちゃしてますが、今後元気に推しを追うためだと自分に言い聞かせる。来年とかにまたやってください(チケット当たるかどうかは別)。

 

2.入院前

 とはいえ手術予定日は急がないし、先生の予定も埋まっているため、発覚から11ヶ月後になりました。それまでは薬でを飲むくらいで気をつけることは何もなく過ごします。12月には通常の仕事合間の土日に日帰り夜行バス往復で東京から大阪に遠征して帰った日に演劇に行ったり、入院前日もインタビューを取って(批評同人誌『ヱクリヲ』よろしくね)ギリギリまで作業したりと、このような若さゆえの無茶も普通に色々できました。

ecrito.fever.jp

 

 入院前に唯一イラっとしたのは、病院からや保険やなんやの申請と書類記入です。医療費が減額されるやつはただでさえ説明がわかりにくい上に、入院2週間前くらいに郵送しないと手続きがなおさら面倒になるし、保険も先行して書類を取り寄せて、申請にはどんな書類が他に必要なのかを知っておく必要があります。また、保険はテンプレの書類が来るため自分がどのプランで契約しているかも求められる。契約時の書類を引っ張り出してにらめっこする。

 いやこれわたしが元気だからいいけどもそうじゃなければどうするんだ?家族に頼むのか?別居してたりなんやかんやあって頼む家族がいなければどうすればいいんだ?は?と、家族社会を前提にしたこれらの制度に一度嫌気が差します。男「結婚を前提に…」女「(プロポーズきたー!)」男「結婚を前提に設計されたこの社会を一緒に変えませんか?」女「革命のお誘いかーい!」というくだらないコントを思い浮かべつつ、書類を燃やしたい気持ちも抑えつつ、最低限何が必要かを把握し、後でいいものの記入は後回しに。入院当日が割と暇なので記入はそこで片付けました。

 

3.入院

 Wi-Fiがないことを除いては(現代っ子)病室は快適でした。音が出なければソシャゲやLINEなんかもOK。めっちゃA3!とあんスタのストーリーを読む。あと原稿もします。スマホは横になっても消灯しても使えるので、紙の本より便利でよかったです。

 普通は術前の不安とか色々出てくるんでしょうが、執刀の先生がTHE権威という有名な人らしく「まあ寝てれば終わるやろ」という気持ちでした。終わったあとまあ痛かったりするらしいですが、それを不安に思っててもどうしようもないので横に置いておきます。そんな暇があるなら推しのことを考えよう。

 

 入院で一番テンションが上がったのは、初日に主治医や麻酔科やなんやら色んな科の先生が順番に挨拶に来たことです。これは完全に乙女ゲーム原作のアニメの第一話のやつ!!というか女性科で先生がこぞって女性なのでハーレムものですね。みんな無条件にわたしに興味を持って次々と質問を投げかけてきます。情報がきちんと共有されずに本人とのコミュニケーションを重視しているのか、同じことを何回か聞かれたのもリアルでした。わたしの推しは初日の夜勤の看護師の方です(めっちゃ大雑把で肩の力が抜けてて夜勤感があって応援したくなる)。

 

4.手術

 手術は一番手だったので、入口で開場待ちをする。まあ開場=準備即開演なんだけど。入口でIDチェック的なのを受け(ライブだったらすごいセキュリティだ!)、徒歩で一番奥の部屋まで行きました。めっちゃきょろきょろしてドラマみたい!手術室すごい色々わけわからんもんがある!ってしてたらあれよあれよと準備されて意識が落ちる。手術はマジで寝てれば終わった。内視鏡なので切っても縫ってもないそう。

 術後も痛み止めやらちゃんと回復力があったので不自由はあるものも全然つらかったり痛かったりはなかった、ノロの方がよっぽどつらい。それよりあんスタ推しイベ(ストーリーが確実にしんどい)がこの日に予告されていてつらい。イラストのハイライトの位置だけで泣ける作品ってどういうことよ。(このあたりも術後5時間とかで書いてます。)

 

5.術後

 次の日には点滴以外の管は体から外れ、「どんどん歩け」モードに。諸々の管抜くときも少しの違和感くらいでなんなく抜けました。傷は痛むものの、腹筋やらは無事で昼頃には点滴の棒に捕まって歩いていました。ただ手術でおなかにガスを入れられたため、それをいかにうまく抜いていくかを考える必要があります。とりあえず東大特製らしいヨーグルトを飲む。夜には重湯からだけど食事も開始。更に次の日には点滴も取れて一人でシャワーも入れる、ただ傷が疼くだけの人になりました。ちゃんと金曜にカレーが出て感動(#カレーはFriday)。

 めっちゃ腰パンすると傷口に服がすれないことに気付き、ピンクのパジャマを腰パン+ヒョウ柄のパーカーというとても強そうな患者が誕生。ハマのドクロ書いてあるカバン持ち歩いてるしね。こういう真面目なところほどやばい格好したくなるよね。

 手術中はどうやら説明や研究用の写真を撮っていたらしく、執刀医からの説明で内臓の画像をバリバリ見られたのも面白かったです。グロいの耐性があってよかった。私の場合は癒着がひどく、電気メスで細かい病巣を焼いたらしく「焼け野原になってます(が表面だけなので問題ないです)」と言われる。たしかにそうだけど表現(笑)。

 

 結論として、現代医療ってほんとにすごいなと思いました。術後4日で退院して今に至ります。傷の疼きと体力が少し落ちた実感があるくらい。昨日は寿司食べたし、今日は肉食べたし、シャバのメシはおいしいです。一番つらかったのは2.5日間の絶食かもな~。