雑記

140字じゃ書ききれないこと。 (@tkkr_g)

龍が如く6染谷巧と小栗旬について

龍が如く6の染谷役に小栗旬をキャスティングしたの天才すぎる話していい?(龍が如く1〜7全てクリアしました。)
いいよー!
やったねありがとう!

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わたしが経由した小栗旬といえば映画ハガレンのアルフォンス、花男の花沢類、イケパラの佐野、信長協奏曲の信長/秀吉なのですが(ドラマをあまり見ないで育ってきたのでマジでこのへんしかちゃんと見てない。ごくせんも1は見てない)、全員「完璧な人・理想的な人として出てくるが、実はやりきれない想いを持っていてそれが爆発する」系だったと思う。
染谷も例にもれずこれで、本人が「桐生と似てるとこがある」と言うように力と策略だけじゃなく、それに加えて人を格好良さで惚れさせて出世してる(このタイプの敵は龍ではあまりいなかった)。
桐生をヒーローとして見てきた人にとっては、それが作中で表現されきってたかというと微妙かもしれないが、理屈としては染谷は「理想的なヤクザ」となる。

染谷キャラクター紹介
(巧って名前なのね)
http://ryu-ga-gotoku.com/six/cast/?page=someya


そんな染谷のやりきれなさがめちゃくちゃ良かったのが、仕事柄元妻に愛想を尽かされ出ていかれたけど最終的に彼女も巻き込まれて人質に取られたことで「俺は狂っちまったんですよ」と理由も話さずに桐生に立ちはだかるシーン。

龍が如くでは極道の夫婦関係が全然描かれず、いきなり「父と子」の話をしはじめる(唯一の極道の女・堂島弥生は登場時未亡人で、どちらかというと六代目になろうとする大吾の母としてでてくる)。
それはたぶんオイディプス的なアレとか、極道の上下関係を親子で表すからってことなんだけど、全く描かれないのも不自然だなーと思ってた。
(だから妻帯者がいるかわからずみんな腐女子の餌食になってくんだ)

桐生が1で妻なくいきなり父になったとか、1で愛する女を亡くしてしまったとか(2のヒロインとはキスしてたけど警官だしワンナイト的な印象でしたね)そういうことの弊害かもしれないとも思うけど、今までのシリーズで捨象されてた部分が更に上述した「小栗旬」という俳優(わたしの小栗旬フィルター)を通して、ようやく表現されてたのがなかなか感動した。
完璧でいつも余裕で(サウナのシーンありがとうございます)クールな染谷の人間らしい部分に、「染谷〜〜〜〜〜〜!!!!!」となった。
理由話さずに「狂っちまった」と表現するとことか、キザでいいよね。小栗旬小栗旬ではない)。

最終的に「染谷を殺さなければ元妻(桐生が世話になったスナックのママ)を殺す」と迫られて決断できない桐生に、「俺を殺せ」と頼み、最終的には切腹して死ぬ。
あんなに野心丸出しの人だったのに、めちゃくちゃ元妻大事にしてて「何!?!?お前そんなんだったの!?!?!?」となる。
おそるべし染谷。


そういった夫婦関係だとか愛の貫き方とかが桐生と違った部分というか、1で抱えてしまったある種の業がなかった「if桐生」として桐生最終章の6で立ちはだかるにはいい人物だったのかと思う。
その後にジジイたちが足掻くのが見苦しすぎてね……。まあそれも人間らしい。



染谷はカップリングする相手がいないからか、二次創作が全然なくてノーマークでしたが、噛めば噛むほど染谷はいいぞという話でした。
おかげでわたしが選ぶ龍最強パに入りました。
真島、西谷、世良さん、大吾ちゃん、峯、品田、染谷、趙になります……(絞れないので控え含めで8人)
おめでとう染谷(?)