雑記

140字じゃ書ききれないこと。 (@tkkr_g)

『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』感想

観ないと文句は言えない、と思い悪い意味で話題になった実写版進撃の巨人を見に行ってきました。
うん。

 

 

 原作は読んでますが、「原作通りじゃなきゃ許さない!」みたいな原作厨ではないです。しかし、そんな私でもこれはどうなんだ……?と思ったことがいくつか。

 まず、何故わざわざカップリング描写を作ったのか。
 男一人に対して相手役っぽい女の子が一人は付くんですよね。エレンやアルミンにも。おそらく、「命を生み出さない、繁殖行為をしない巨人」と「命を生み出す、愛に溢れた人間」を対比したかったのでしょう。でもなんかそれは価値観が古いというか、この時代にそして進撃でわざわざこの要素を足す必要があったのかは疑問です。物語に深みが加わる訳でもなく、むしろ浅く感じてしまいました。「子持ちは…嫌?」で大爆笑しましたけど。

 次に演出について。特撮臭がプンプンしました。まあこのCGの時代に特撮と合わせてやるっていう技術的なことはいいんですけど、演出そのものが特撮ぽくてあまり慣れてない私は気になってしまいました。3D・4DX用なのだろうかとも思うんですが、血がカメラレンズに付く演出は逆に向いていないんではないかと思います。

 物語についてはまあ、長い作品なので切り取り方に苦労したんだと思いますが、中途半端に原作をなぞっているので面白みにかけるというか。新鮮さもなく、かといってうまいまとめ方なのかというとそうでもなく。うーん、まあ後編のもっていき方にもよるんだけど。

 キャラクターたちも原作のキャラもいるのに「愛すべき馬鹿」感がなかったり、誰だお前みたいなのが混じってたり、いっそ全員オリジナルキャラにしてしまえ!と思いました。なんで斧とか弓が活躍してんだ。

 

 なにがよくないって、一言で言うと中途半端なのが悪いんだと思うんですよね。多分がんばってメッセージを込めた作品なんだけど、メディアミックスが下手くそ。
 『進撃の巨人』としてではなく、違うターゲット層に向けてだったらウケる要素はあると思います。